息子を連れてもう一度訪れたい場所
数日前まで意思の疎通もままならなかったように感じる息子との時間。
私がこうして息子と離れている一分一秒で大きく成長している。
今はたどたどしくも会話が成り立ち、寂しい、嬉しい、楽しいを全身で表現し、私や相方へ伝えている。日々変化している息子を見ると喜びと共に「そんなに急いで大きくならないで」という、切ない気持ちでいっぱいになる。
"息子と行きたい場所"
思い出したら書き起こして、手紙のように思い出を綴ろう。
息子へ
あなたのお父さんはお出かけが大好きで、本当に色々なところへ連れて行ってくれるの。時間の縛りで遠くへは中々行けないけれど、車で数時間のとてもきれいな景色がたくさんあったわ。予想だにしない行先に戸惑ったり、この人は何を考えているのだろう?と嘆いた時もあったけれど、振り返れば事故はなかったから
"とてもきれいな景色"
としてお母さんの心に残っているの。
あなたがもう少し大きくなったら…3人で行きたいわ。
三徳山三佛寺
この写真は文殊堂。
見下ろせば崖で、ビビりのお母さんは隅に座って景色を味わうくらいしかできなかったわ。お父さんは角に立って片足立ちをしたの。「コイツバカカ?オチタラシヌゾ。」と思ったことは忘れないわ。
付き合ってまだ数か月だったかしら?いつだったかは覚えていないわ。
ドライブをしていたのよ。旅行だったかな?その頃からすでに予告なしで連れていかれたわ。サプライズとか言いたかったのかしら?いい迷惑だったわ(笑)
ここもね、ヒントは「修行」だけで、山道を抜ける途中の看板を見つけて"寺"ということは分かったのだけれど、まさか登山とは思わなかったわ。けっこうな足場でね、軍手をしていた方がいいのよ。木の根や鎖をつかみよじ登るの。少し大変だけれど絶景よ。
ハイジのブランコ
かなり高そうに見えるけど傾斜があるからなのよ。
素敵でしょう!大きい木にブランコがついているの。
夏場はキャンプ地のようだけど、この時は近隣の山へ登り下山途中に立ち寄ったのよ。走って(雪の上で回転して)転んでも、雪がたくさんだから少ししか痛くなかったわ。ここでいつかソリや雪遊びをしたいわね。
伊吹山
お母さんが登山をした中では結構高い山よ。(きっとお父さんと出会わなければ登山はしなかったわ。) 小学校の中頃くらいの姉妹がお父さんと一緒にトレランか?という勢いで走って降りて行ったのが印象的だったわ。後を追うお母さんは少し早めのペースで降りていたわね。そんな親子を見ながら、未来の自分もこうなるのかなぁ?と何となく思ったの。そしてあなたのお父さんにも「遊んでくれる子供がいるわね。」と考えていたの。
この日は珍しくお母さんのペースが遅くてね、いつもより早く疲れてしまうし、おかしいな?体調不良かな?と話しながら帰ったのだけれど、数日後、あなたがお腹にいることがわかったの。きっと「ゆっくり降りて」とあなたが言っていたのかもしれないわね。
愛宕神社
愛宕さんに上った時にね、お父さんが話してくれた言い伝えがあるの。
だから『子供が産まれたらこなきゃね。』言った記憶があるわ。
この言い伝えは数え年で3歳らしいのだけど、残念…過ぎてる。でもまだ3歳にはなってないしなんとか行けないかしら?と思ってお父さんに「誕生日までに連れて行って!」とお願いしているところなの。約束を守って、"訪れたい場所"が"行った場所"になるといいな。あと数か月しかないし、天候もあるから秋にはいきたいところね。
まだまだ、あるのだけれど
また思い出したら書いていこうと思います。
もっと早くにブログをはじめていたら
たくさんの思い出をもっと大切にできたかしら?
違うわね
あなた(息子)が来てくれたから
より大切な過去になって伝えたくなったのよね。