今日も脈絡のない言葉たち

ただただ思ったことを綴っています。

今日も脈絡のない言葉たち

記憶の景色

 

桜が散り、公園や近所の盆栽には藤が花をつけだした。

通勤途中に見られる一軒家もその一つで、玄関先に藤棚が作ってあった。

スペースは車一台分くらいだろうか。

その家の住人は、買い物に出るたび、ごみを出しに出るたび、散歩に出るたび、この季節に扉を開けると藤を見ることができるわけだ。

きっと、藤田さんに違いない。いや、藤岡さんか?藤村さんか?まぁ表札を確認する気はない。何なら妻の名前が藤子で、結婚し家を建てる際に「君の家だ」と言うことを伝えるために、夫が藤棚を作ったのかもしれない。はたまたプロポーズが藤棚の下とか。まぁ…ただ単に藤がスゲー好きとか?さすがにそれで藤棚は作らないか…。

藤子宅(仮名)の美しい藤を見ながら、今度の日曜日のお出かけは、藤のきれいな寺かもしれないな…。と考えていた。

 

出かけるのが好きで、写真が好きな相方は、インドアで出かけることをあまりしないで過ごしていた私を、色んな所に連れて行ってくれる。家族旅行、レジャーなどの記憶を持たない私は、こんなに毎回、こんなにたくさん、出かけるという事を”普通”に行える相方をすごい人と思っている。だが、彼の両親はアクティブで家族旅行もよく行っていたようなので”習慣”や”必然”だったのかもしれない。

相方がいて、息子が共に行動する限り、きっと多くのところへ行くことができる。息子は、お出かけ=特別な日ではなく、お出かけ=休日の過ごし方となるはずだ。是非、これから見ていく日常の景色を色々な気持ちで受け止めてほしい。美しいと感じてほしい。

 

私が子供の頃に”美しい”と感じた記憶(景色)は、家の周りで見たものが多い。自然を美しいと感じれる心は、その場所がくれたに違いない。息子に「見せたかったな」という景色を少しだけ思い浮かべる。育った場所ではもう見れない、記憶だけの景色。似た景色は相方がきっと連れて行って見せてくれるだろう。

空へと伸びる竹の群れ

春になると山菜や筍を採りに山へ入る。山道と言うものは途中で消え祖母の記憶を頼りに歩いていく。大きく成長した竹の中を足元を頼りに探す楽しさ。湧き水近くの美しい苔。祖母の足が悪くなってからは、もう登ることはない。そこは登山道ではない。危険だ。人の手のほとんど入らない、ただの山なのだから。

満点の星空

自販機も街頭もなかった子供時代。隣近所と言うには離れすぎている家の明かり。光が本当に少ないソコは春夏秋冬、星がとても美しかった。日頃忙しく、夜も働いていた母のたまの休みに、妹と3人で空を見上げ流星群を眺めた。今は道路が通り、街灯が立ち、空気が変わった?空がかすんでいる。

雪の積もった青い夜

月明かりに照らされて反射した雪は青白く、人の顔が確認できるほど世界は明るい。街灯ができたことで、月より近い明りができた。明りの近くは暗いのだ。そして昔ほど雪は降らない。

田んぼの上を飛び交う蛍の光

蛍は今もいるのだろうか。実家を出てはや十数年、蛍の季節にいないので見ることがない。高校の頃には、既に少なくなっていたような気がする。平家蛍の小さく優しい光が縁側から見えたら、いつもは不愛想な祖父が、蛍をとりにつれて行ってくれた。

七夕飾り

旧暦の8月7日。夏休み中におこなっていた七夕は祖父が身の丈よりもはるかに大きい笹を2本と小さめの笹を1本用意し飾り付ける。うち2本を立て、1本を立てた笹を繋ぐように掛ける。彦星と織姫を繋ぐ意味だそうだ。風に揺れる笹の下で、煙から逃げながら花火を楽しんだ。

裏庭のロウバイ

ロウバイの香りがすると春が来た。大好きな香りだった。水仙、スズラン、コデマリと白い花が続くその場所は、華やかさはないが、どこか凛とした場所だった。祖母の手入れのできる範囲に、花々は減らされた。

花は咲いている時を見ていないとあるのかがわからないな。

記憶の中の庭や畑には、たくさんの花が咲いていた。キンモクセイ、ギンモクセイ、椿、桔梗、薔薇、ひまわり、朝顔、夕顔、コスモス、グラジオラス、パンジー、マリーゴールド、デイジー、、、きっともっとあった。たくさん見たな。

 

美しいと感じれるものが、似ている人に出会えてよかった。

相方は私が見た美しい景色を、きっと美しいと思ってくれるだろう。

息子にもできればそうなってほしい。

美しい景色を見た時は、心が飛びあがるような感覚を覚える。

 

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 全然飛べてないね・・・

 

 

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